ワイタハについて




■石の時代から水の時代への幕開け 

 2009年8月15日、ニュージーランドの聖地「ワイママク」でワイタハ族が中心となり、1万3000年ぶりとも言われるセレモニーが 行われました。 
 ワイタハ族のシャーマンであり、部族のリーダーでもあるテ・ポロハウ長老は、そのセレモニーの意義を静かに話し始めました。 

「私たち部族に伝わる預言によれば、2009年の8月15日は、新たな時代の幕開けの日でした。この日をもって、それまでの『石の時代』 が終わり、新たな『水の時代』が幕を開けたのです」。

 ニュージーランドの先住民族というとマオリ族が有名ですが、実はマオリ族以前に先住していたのがワイタハ族。ワイタハとは「偉大なる水の時代の人々」を意味する言葉です。 
 
 一説には、ワイタハの人々が地球にやって来た時期が1万3000年前とも言われています。
人口約2万人ほどの小さな部族ですが、世界最古の先住民として「古いにしえの聖なる教え」を今日まで保持しているのです。 

 テ・ポロハウ長老は、ワイタハ族のルーツに ついてこう語りました。 
ワイタハ族はシリウスに起源を持ち、そしてイルカ族にルーツを持っています。
地球へは、ムー(レムリア)の時代にやって来ました。その後エジプト、シリアへと渡り、最終的に 
神々によって、水の豊富な島であるアオテアロア(ニュージーランド)へと導かれたのです。 

 預言によれば、“2009年8月15日にはシリウスのアルファ、ベータ、ガンマの三つの星が光り輝く”とありました。ワイタハ族はこの日を境に開かれた部族となり、時代の変化を大勢とともに体験していくと、言われていたのです。 

 実際にこの日は、三つの星がきれいに輝き、シリウスに起源を持つ100名ほどの人々が世界中から『ワイママク』に集まりました。 
ワイママクは特別な場所で、太古の昔にシリ ウスから人々を乗せてやって来た宇宙船が着陸し、その着陸痕であるクレーターがある場所です。残念ながら、今は樹木が生い茂っているため、それを確認することはできませんが……」。 



■内側に祈りDNAの記憶にアクセスする 

 シリウスから携えた叡智──。これがワイタハ族のDNAに刻まれたエッセンスであり、 
「その叡智をDNAから蘇えらせる時が今なのだ」 とテ・ポロハウ長老は言います。 
現在は『水の時代』です。それは、古代の平和な時代の記憶を取り戻すべき時代、という 
意味なのです」。 

 テ・ポロハウ長老によれば、シリウスにルーツを持つ人種はワイタハ族だけではないと言います。日本人、イタリア人、ドイツ人などの多くも、シリウスにルーツを持つことが、古い石版に記されたリストや言い伝えなどに残っているそうです。ちなみに、シリウスからやって来た人々の特徴のひとつが、「洞窟文化を持っていること」なのだそう。

「私たちの祈りの場であり、教えの場というのは、洞窟を利用して作っています。なぜ洞窟を利用するかというと、大地のクリスタルを活用するためです。クリスタルはDNAに刻まれた未知なる力を加速させてくれるパワーを持っています。 

 これは同時に、クリスタルという自然のパワーとひとつになることでもあります。クリスタルはテープレコーダーみたいなもので、その中に古代の叡智をたくさん蓄積しています。クリスタルを使ってDNAを加速させると、私たちの心身、魂、意識のすべてをより覚醒させることができるのです。

 アセンションとは、私たちがDNAや体内の水などに保持しているすべての記憶を覚醒させ、それを大いに活用してこれからの時代を生きることに他ならない、と私は考えてリアやアトランティスに生きていた時代の記憶が、遺伝子の中に脈々と受け継がれています。その古代の記憶にアクセスして、呼び覚ましていくことが、新しい時代を生きるうえで大切なのです」。 

 では、どんな方法で遺伝子の記憶にアクセスをしたらいいのでしょう? 

テ・ポロハウ長老は、こんなアドバイスをしてくれました。 

「古代の記憶を呼び覚ます方法のひとつに、『祈り』があります。自分の内側に祈ることで、 
記憶を取り戻すのです。例えば、汚染された水が人々の祈りによって、きれいになっていくことがあります。体の中でも、同じことが起こるのです。祈りによって体内の水分が活性化され、水の記憶や体内のDNAを覚醒させてくれます。これによって健康にもなるでしょう。 

 すべてのものは、宇宙の法則で生まれ変わることができます。古代より母なる大地から与えられたその水は、輪廻の中で水が気化されて、それが雲になり、雨となってまた大地に帰っていく。すべての水が、その循環の中で叡智を記憶していくのです」。 

 母なる大地、父なる天、そして人間の体に流れるすべての水が、循環の中で繋がり合い古き教えの記憶を蓄積し合っている。その教えを活かして生きることが、アセンションへと向かう「水の時代」の生き方なのだと…… 






■イルカが教えてくれた部族の安住の地 

「水と平和の番人にして運び手」。これが長い旅路を生き抜いたワイタハ族に宿命づけられた使命なのだと、テ・ポロハウ長老は言います

「水は母なる地球を潤し、人体を構成する重要な自然界の存在です。私たち人類は、水をはじめとする自然界のすべての生命、存在への敬意を持たなければいけません。そして争いのない平和な社会を、今、世界が目指すべきです」。

 ワイタハ族が「水の番人」と呼ばれるゆえんは、長老の名前にもしっかりと刻まれています。
テ・ポロハウ・ルカ・テ・コラコという名前の「ルカ」は、日本語の「イルカ」にも近い響きですが、まさに「イルカ」を意味するのだとか。 

私の家系はルカ族、つまりイルカ族です。シリウスから最初にやって来た時は、イルカの体を持っていました。その後、人間へと形を変えました。

 意識を使ったテレパシックな方法でイルカとコミュニケーションをする際には、満月の日を中心にその前後の6日間、計12日間を使います。多くの人がすでにご存知のようにイルカは叡智を宿した存在であり、様々なアドバイスをくれる貴重な存在なのです。 

 かなり太古の時代には、主に祖先の女性がイルカとコミュニケーションを取っていました。まだ火山活動などが活発だったその時代、安住の地を見つけるのは難しかったのです。そのような時、イルカによってビジョンを与えてもらい、部族が住むべき場所などを示してもらいました。ワイタハ族は、その情報に基づいて様々な場所を転々としてきたのです」。 




■ドラゴン・ロードとマジック・ドラゴン・スクール 

 テ・ポロハウ長老は「ドラゴン・ケア・テイカー(カキアキ)」つまり、「龍の世話人」でもあります。 
ドラゴンというのは神の化身です。私たち人間は、誰もが『ドラゴン・ロード』(龍の道)を歩まなければいけないのです。 

 ドラゴン・ロードとは、人生において重要な“魂の歩むべき道筋”のこと。しかし、人々の人生には、ドラゴン・ロードを見失ってしまうような様々なワナが仕掛けられていますワナは自分自身が選択し、用意するものもあれば、外的な要因によって仕掛けられる場合もあります。 

そのため、人々が人生の様々な事柄に恐れを感じたり、無意味な事柄に固執したりせずに、安全にドラゴン・ロードを歩めるよう、ドラゴンにお願いをするのが私の務めです。 

 ドラゴンは必要な情報を神から授かってくる存在です。そうした情報を管理することも、ドラゴン・ケア・テイカーの重要な使命のひとつなのです」。 

 イルカやドラゴンたちとも「あうん」の呼吸でいつでも会話ができると、テ・ポロハウ長老は笑って答えます。なぜ、そんなことができるのかと尋ねると、「マジック・ドラゴン・スクールで学んだから」とのこと。 

「私は4万年の歴史を持つ、マジック・ドラゴン・スクールの最後の生徒なのです。このスクールでは、自然界のあらゆるものとコミュニケーションする方法を学ぶのです。 

 例えば森に入ると、木や鳥に話しかけたり、精霊に話しかけたりします。この学校の先生となる人間は、こうした能力を有するだけでなく、愛に満ちた存在でないといけません。

もし、少しでも怒りのエネルギーなどがあると、能力が発揮できなくなるからです。

 現代はあらゆる面で物質主義が支配してしまい、この学校に参加する資格者がいなく なってしまいました。同時に、こうした見えざる教えを必要とする人もいなくなっていきました」。 




■ヒーリングには山やイルカのパワーを使う 

 ワイタハ族は、ヒーリングや古代芸術、メディスン(薬草)にも精通していました。 
「ヒーリングには様々な手法があります。私たちの伝統技法のひとつに『水のセレモニー』 
があります。セレモニーとはお祝いでもあり、ヒーリングでもあります。 

 例えば誰かを対象に行う時には、まず、その人の周りに集まっている様々な記憶を利用して、許可を得てから内的な魂へと働きかけます。その際には、音を使うこともあります。 
体が病気の場合は、許しを得たうえで、患部にある記憶の奥にあるものに触れながらセレモニー(ヒーリング)をします。 

 多くの人と共にセレモニーをすることも大切です。思いをひとつにすることによって、よりパワフルになります。以前、160人ほど集まってセレモニーをした時のことです。 
肉体に痛みのある方が何人もいましたが、共鳴現象が起こり、セレモニーが終わる頃には、たくさんの人の痛みがなくなったり、痛みが軽減しました」。 

 テ・ポロハウ長老によれば、意識をちょっと使っただけで、瞬時にヒーリング現象を起こすこともよくあるそうです。 

「私のところには日々、多くの人が心身の不調を訴えに来ますが、電話をもらった後、私の家に着くまでに元気になっているという現象もよく起こります。これは患者と私が互いに意識を向け合った瞬間に、癒しが起こるという現象です。 

 古代からワイタハにも、レイキのようなヒーリングスタイルが伝わっています。私たちの場合は、山のパワーからヒーリングエネルギーをもらっています。ワイタハ族には、山で修行をしている山伏みたいな人たちがいました。山のパワーをもらってヒーリングを施したり、岩から岩を飛ぶようにして渡る術を身につけていたのです」。

 ヒーリングの際に、独自の言葉や音を使うのもワイタハ族の特長です。通常ワイタハの人々は、英語とマオリ語を使って人々とコミュニケーションを取っています。しかし、聖なる教えやヒーリングを行う際の言葉には、ワイタハ語を使うのです。 

「ワイタハ語は日常的には使われていません。しかし、祈りや叡智を示す言葉、ヒーリングの際に使う神聖な言葉として残っています。自然界の木々や動植物などにヒーリングを施す時にも、ワイタハ語を使います。また、動植物へのヒーリングの場合、人間に行う時と同様に『音』を変えるのです」。 

「音」を変えるテクニックは、イルカとのコミュニケーションの中で彼らから教わり、イルカが使うような周波数帯の音を使用することもあるそうです。 




■命を輝かせる叡智を世界中に伝えたい 

 ワイタハ族はこれまで表立った活動は避けてきました。というのも、先住民族ではあるもののキリスト教徒ではないため、キリスト教国家のニュージーランドでは、様々な苦渋と迫害の歴史があるからです。「1989年に当時の首相ジェフリー・パーマー氏が許可をしてくれるまで、私たちは自分たちの部族の教えを伝えることも、ヒーリングを行うことも許されませんでした」。

 また、過去に先住民部族同志の闘争などもあり、ひっそりと目立たぬようにすることが、ワイタハの人たちが伝統の叡智を守りながら平和裏に生活をする、唯一の方法だったのです。しかし、「水の時代」が幕を開けた今、預言に後押しをされるかのように、部族に伝来している様々な叡智「聖なる教え」を世界中の人々とシェアする活動を開始したそうです。長老は言います。 

「私たちは特定の宗教を持ちませんが、信仰はあります。それは『命の輝きを大切にする』 
と言う信仰です。 

 自然界にあるもの、神の創造物すべての中に『命の輝き』を見ます。人間は、特に神の創造物の中でもひときわ輝いた『命の輝き』を持っています。それだけに、人類は他のすべての生命の輝きに対してケアする責任があるのです。人間は、地球の自然とすべての生命のケア・テイカー(守護者)にならなければなりません。目覚める時は今なのです。 

 私たちの細胞一つひとつには、遺伝され残されてきたものがあり、水には記憶があります。
海や川の水にも、そして私たちの体内の水にも、記憶があります。取り戻すべき喜びや、幸せ、平和のみならず、水の中にあるすべての記憶へとアクセスして、古代の記憶を呼び覚ます時なのです。 
 この地球に住む人類の集合意識も、水に多いに影響を与えます。そのため、私たちが調和の中で平和に生きていくことが、水の時代では特に重要なのです」。 

 シリウスにルーツを持ち、まだまだ多くの叡智を秘めているワイタハ族。彼らの叡智が、預言通りに世界に開かれたこと─それは「水の時代」の到来の確かな証拠であり、私たちが平和に生きるための貴重なギフトなのです。 


※雑誌アネモネより抜粋☆長老のインタビュー記事です




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